3deliレシピ開発Story(2)~内田朝陽氏

レシピ監修者のうちの1人で、俳優として活動する内田朝陽さんは、これまでの経験を生かしたユニークなレシピを提案しています。どのようなやり取りの中でメニュー作りが行われているのか、話を伺いました。

経歴の違う人たちが一緒にやったことで、いろんなものが生まれていった

 最初にお声がけいただいた時、自分の本業は料理人ではないので、「どのポジションでいればいいんだろう」と若干恐縮しているところがありました。だから当初はアイディアだけ出して、レシピ監修者の1人である岩根和史さんにまとめていただくつもりでいたんです。そうしたら、岩根さんが「朝陽くんのアイディアは面白いから一緒に形にしよう」と言ってくださいました。そこから毎週のように集まって、レシピ作りに励むようになりました。自分の中でボツにしていたものでも、岩根さんが面白いと言ってくださればいろいろトライしたり、3deliさん側から言われたお題を2人で解いたりもしています。

 最初の頃はお届けする容器の形状が決まっていなかったので、いろいろなものに詰めるところから始めていきました。候補は30種類ぐらいあったかな。自分も岩根さんも、当初は1つの箱の中に惣菜がたくさん詰まったベーシックなものを連想していましたが、ある時「1つの容器を3つのパーテーションに分けたものにしよう」ということになって。そこからさらに「自分で好きに組み合わせられたら面白いよね」という話が出て、ワンプレートではなく今の形に落ち着きました。11品のおかずを詰め合わせなくても全部をバラバラに楽しめて、和と洋の垣根もなく自由に組み合わせられる。3deliのこのスタイルは、新しくてとてもいいと思います。

撮影現場は毎日毎食お弁当に支えられている

 学生時代は料理人を志していたので、実家のフレンチレストランを手伝い、料理というものに真摯に向き合った経験があります。当時の料理長には「この料理には何か足りないから、合うと思う調味料を入れてみて」というような遊びをたくさん仕掛けてもらい、学ばさせていただきました。賄いも担当しましたが、賄いって美味しいとすぐになくなるけれど、イマイチだとその逆で。だからすごくやりがいがありました。

 今は俳優という仕事をやっていますが、撮影現場というのは毎日毎食お弁当に支えられているんですよね。どんな食事が人気があって、求められているのか。どんな食事があったら皆喜ぶのか。そんなことを時折考えながら20年以上過ごしてきました。そんな中、料理にもっと向き合いたいと思い、数年前に調理師免許を取得したんです。自分が今3deliに貢献できることがあるならば、それはこれまで得てきたことをすべて投影させること。そんな集大成の気持ちで取り組んでいます。

 昔アメリカに短期留学した際、ボーイスカウトの現場でハンバーグにバーボンをかけて焼く人がいたんですよ。最初は驚きましたが、アメリカ中部の人たちのボーイスカウトではよくあることみたいで。なので今回、バーベキュー焼きという豚肉を使ったメニューには、バーボンがけを提案しました。ほかにも帰国子女の友人が「マッシュポテトと一緒にお肉が食べたい。日本でこれが食べられたらいいのに」と言っていたことを思い出して、マッシュポテト入りのお肉プレートを提案したり。 

 学生時代はインターナショナルスクールに通っていた関係でいろいろな国の友人がいて、学園祭でラムカレーを出すようなところだったんです。大人になってからは、インドでスパイスについて学んだこともありました。自分が作る料理の味には、そういった背景があります。そうは言っても、そのアイディアのクオリティを上げたり安定性を持たせるのは、自分ではなくプロの領域。だから料理を本職とする岩根さんには、相当助けていただいています。

体を鍛え、健康を気にする中で欲するものを入れた

 3deliのメニューはウェルネスを意識して考えられています。僕自身が日々ランニングやトレーニングをする中で、必要な栄養素やバランス、そして何より美味しいと思うもの、こんなものが売っていたら嬉しいと思うものをメニューに反映させました。

 トレーニングをしていると、食べるものが変わるんですよね。僕自身が卵や鶏胸肉、豆腐、ブロッコリーなどの食材を積極的に摂るようになったのは、明らかにトレーニングをするようになってからです。今は自分のトレーニングをSNSにアップしていますが、ランニング後に食べた自作の食事も一緒に公開していて、リアクションがあったものを3deliのアイディアに混ぜたりしています。和食の料理人である岩根さんに対して自分は変わり種を投入する担当になることが多いので、SNSで応援してくださっているファンの方のレスポンスを通して勉強している最中というか。ゆくゆくは、「朝陽くんが作ったものを見て、食べたいものをコメントすればお弁当にしてくれる」という流れになったらいいなと。

 それから、役のために体作りをしている俳優仲間もたくさんいて、彼らはよく自宅で栄養管理用のお弁当を食べているんですね。でもみんな悲しいことに「美味しさは諦めている」と。だったら自分が、美味しくてプラスα体にいいものを作るしかないじゃないですか。今は3deliの献立と運動で、自分自身で実験している最中なのかもしれません。

食べた人が楽しんでくれる料理を提供していきたい

 最近は、3deli用に試作した料理を母親にも試食してもらっていますが、「うーん、ムズカしい。お母さんにはオシャレすぎる」と言うときがあって。それは結局まずいということだと思う。逆に母がうまいと言ったものは結構いけるんじゃないかなと。育った環境や時代が違っても、何かを食べて美味しいと感じる。それが伝わりやすくて美味しい味なんじゃないかなと思います。美味しいと感じた時の感動って、体にも感性にもいいじゃないですか。3deliでは、これからも食べた人が楽しんでくれる料理を提供していきたいですね。

 


 

Profile

内田朝陽

Asahi Uchida

2000年に開催された「21世紀ムービースターオーディション」でグランプリを獲得し、俳優デビュー。俳優業のほかに音楽家としても活動している。また、調理師免許を取得し、料理の活動も広げている。

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